文献詳細
連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第115回
外来クリニック2題―公立藤岡総合病院附属外来センター 山鹿クリニック
著者: 中山茂樹1 伊藤仁志2 藤田修功3 田中壯佶4 東瀬多美夫5
所属機関: 1千葉大学工学部デザイン工学科建築コース 2株式会社日本設計建築設計群 3日本ヘルスケアテクノ株式会社 4公立藤岡総合病院附属外来センター 5財団法人武田綜合病院経営企画課
ページ範囲:P.435 - P.444
文献概要
千葉大学工学部デザイン工学科建築コース助教授 中山 茂樹
●経緯と目的
日本の病院は多くの外来患者を受け入れ,その中から入院患者をスクリーニングしてきた.しかし,これらの大勢の外来患者と高度な医療を必要とする入院患者が一つの屋根の下にいて,混在していることによる矛盾は大きい.
一方,大病院志向によってますます増加する患者に対して,外来部は常に混雑している.診療情報提供料の加算や外来再診料の定額化,あるいは非紹介患者の特定療養費の徴収などで,医療提供側・患者側それぞれに対しての経済誘導が行われているが,必ずしも成果を挙げていない.
掲載誌情報