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文献詳細

雑誌文献

病院63巻6号

2004年06月発行

文献概要

特集 急変する医薬品政策―病院としての対応

薬剤選択とクリニカルパス

著者: 飛野幸子1

所属機関: 1済生会熊本病院

ページ範囲:P.476 - P.479

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 薬物療法を行う際に薬剤の選択を行うのは,当然のことであるが主治医である.患者に最も適した薬剤を,原則として院内採用薬品から選択する.一方,クリニカルパス(以下パス)においては,定型的な治療経過をたどる場合は,チームでコンセンサスを得た薬剤を選択することとなる.もちろんバリアンスが生じた場合は個別対応となる.これはある意味では医師の裁量権の問題ともなり,パスで薬剤を規定することには困難なことも多く,またコンセンサスを得るための時間と労力は多大である.

 当院では1996年から全病院的にパスに取り組み,患者用も含めると現在125種類のパスを運用している.パス作成に当たっては多くの職種がかかわり,問題点を抽出し,可能な限り根拠に基づいた標準化を試みている.薬剤の選択においても同様であり,文献検索,現状分析に基づいて,チームでのコンセンサスを時間をかけて行っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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