icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院63巻6号

2004年06月発行

特集 急変する医薬品政策―病院としての対応

薬剤経済学を考慮した薬剤選択

著者: 池田俊也1 小林美亜2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部医療政策 2財団法人医療科学研究所

ページ範囲:P.480 - P.483

文献概要

 これまで,病院における採用医薬品の選択に当たっては,臨床的側面と同時に,病院にとっての経済的なメリット,すなわち値引率が考慮されてきた.薬価差が病院経営の原資となっていた時代もあり,社会の立場から医療の経済的効率性を考慮する機会はほとんどなかったと言ってよい.

 しかしながら近年,医療費の高騰が社会問題化し医療費適正化が重要な政策課題とされる中で,効率的な医療の実践が求められてきている.特に2003年度より特定機能病院などの入院医療に一日定額制 (diagnosis -procedure combination : DPC)が導入され,急性期入院医療においても薬物療法の経済性に関する配慮が求められるようになってきた.こうした状況の中で,新薬の採用や患者への臨床判断の際に,薬剤そのものの薬価だけではなく,その費用対効果を検討する必要が生じてきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら