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文献詳細

雑誌文献

病院63巻8号

2004年08月発行

文献概要

特集 急性期入院はDPC適用になるのか

DPC開始に当たっての経過と今後の拡大について

著者: 中村健二1

所属機関: 1厚生労働省保険局医療科企画官

ページ範囲:P.643 - P.647

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 医療を取り巻く環境をみると,急速な少子高齢化,低迷する経済状況,医療技術の進歩,国民の意識の変化が,大きな動きとしてある.この変化に対応するためには,医療制度を構成する全てのシステムの転換が求められており,医療提供体制の改革,診療報酬体系の改革,医療保険制度の改革が必要となっている.

 わが国の医療制度の課題については,医療提供体制をみると,病床数が多いこと,医療従事者が少ないこと,平均在院日数が長いこと,機能分化が進んでいないことから効率化,重点化の不足が指摘されている.また,医療情報について比較可能で客観的な情報が不足しているため,競争が働きにくい医療提供体制と指摘されている.さらに,医療安全,小児救急などの救急医療の確保など安心できる医療の確保や,IT化,標準化,医業経営の近代化など,情報基盤などの近代化が課題となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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