icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院63巻8号

2004年08月発行

文献概要

連載 病院管理フォーラム 事務長の病院マネジメントの課題 急性期病院の立場から・29

病院マネジメントのスタンダードを求めて(1)―組織の整備

著者: 山本展夫1

所属機関: 1社団日本病院会病院

ページ範囲:P.696 - P.697

文献購入ページに移動
 1996年に業務部長という聞き慣れない現職に就いてから,8年が過ぎた.これから3回にわたり本稿を担当するにあたり,職名からは理解し難い職務は後に紹介するとして,まずは当院のことを説明しておこう.

 北摂総合病院は,大阪府北東部,人口77万人の三島二次医療圏に位置する,標榜診療科目13,看護2:1,平均在院日数13日の急性期病院である.認可病床数は217床で,何とか200床以上の区分に入れていただいている.ただし,実のところ稼働病床は180床程度しかない.これは,築後30年を超えた建物を,できる範囲で患者のアメニティへ配慮してきた結果だが,早くから許可病床を取り下げ200床以下になっていれば,診療報酬上でのメリットは多大であった.幾度か院内で議論したものの,将来を見据え,あえて200床以上のいばらの道を歩んできた.それも,ケアミックスなどには振り向きもせず,当初から急性期一筋である.さらに,近隣を見渡せば,ほんの3~4kmの距離に特定機能病院や日赤,済生会など,当院の規模をはるかに超える大規模病院群をはじめ,その他多数の病院や診療所が乱立する都市部特有の競合下にある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?