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文献詳細

雑誌文献

病院63巻9号

2004年09月発行

文献概要

特集 動き始めた新医師臨床研修制度

新医師臨床研修制度の地域医療への影響の現況

著者: 樋口紘1

所属機関: 1岩手県立中央病院

ページ範囲:P.741 - P.747

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 1億2,700万人が住む日本国内の津々浦々,たとえ過疎地であっても人が住むところには生活があり,人は病気を避けることはできない.人口が少なく医業が成り立たないへき地医療のほとんどは地方の自治体病院が担っている.その地方自治体病院の医師不足は都会では窺い知れぬ永遠の課題になっているのは周知の通りであり,日本の医療の抱える暗闇でもある.本稿では新医師臨床研修制度(新研修制度)の地域医療への影響について岩手県の現況(平成16年6月現在)を中心に短期間に捗猟し得た他県の自治体病院について述べる.

1.全国の医師数と地方別医師偏在

 先に厚生労働省(厚労省)は医師の適正数を人口10万対200人としてきた.「平成14年医師,歯科医師,薬剤師調査」(表1)によれば,全国の医師総数は人口10万対206.1であり,すでに200を超過しているものの高齢医師や在宅女性医師などを除いた医療施設従事医師は人口10万対195.8で200に達していない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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