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特集 医療の本質を捉える
アレキシス・カレルの現代性―『人間―この未知なるもの』に学ぶこと
著者: 渡部昇一1
所属機関: 1上智大学
ページ範囲:P.14 - P.17
文献購入ページに移動と,アレキシス・カレルは1935(昭和10)年に出して世界的名声を得た自著『人間―この未知なるもの』の1939(昭和14)年の新しい序文の中に述べている.自分が書いた本について数年後にこのように言えることは,物を書く人間にとって最も幸せなことであろう.
ところで,カレルがこの本を書いてから今年でほぼ70年経つ.そして彼のこの本は「ますます時宜を得たものになる」という逆説的運命をいっそう明らかに示してきていると言えよう.それはなぜか.それは『人間―この未知なるもの』の序文に暗示されている.
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