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文献詳細

雑誌文献

病院64巻1号

2005年01月発行

文献概要

特集 医療の本質を捉える

アレキシス・カレルの現代性―『人間―この未知なるもの』に学ぶこと

著者: 渡部昇一1

所属機関: 1上智大学

ページ範囲:P.14 - P.17

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「この本は古くなるにつれて,ますます時宜を得たものになるという逆説的運命パラドキカル・デステニィを持っている」

と,アレキシス・カレルは1935(昭和10)年に出して世界的名声を得た自著『人間―この未知なるもの』の1939(昭和14)年の新しい序文の中に述べている.自分が書いた本について数年後にこのように言えることは,物を書く人間にとって最も幸せなことであろう.

 ところで,カレルがこの本を書いてから今年でほぼ70年経つ.そして彼のこの本は「ますます時宜を得たものになる」という逆説的運命をいっそう明らかに示してきていると言えよう.それはなぜか.それは『人間―この未知なるもの』の序文に暗示されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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