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文献詳細

雑誌文献

病院64巻10号

2005年10月発行

文献概要

特集 勤務医と労働基準法―医療の現実と法

国立病院機構の勤務体制

著者: 廣島和夫1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構大阪医療センター

ページ範囲:P.815 - P.818

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このテーマの原稿依頼を受けた時,正直に言って断るつもりであった.毎日,リアルタイムで生じる医療現場での業務,特に医師が業務を遂行する場面で,一定期間を通して労働基準法(以下,労基法)を遵守することが結果的に困難であった事例が生じることは,管理者であれば誰もが経験している.労基法の精神は全く正しく遵守すべきであるが,現場との乖離の大きさを感じているだけに,なかなか書き辛いものがあるからだ.


国の時代の労務管理

1.公務員の労働条件に関する規則
 国家公務員の労働条件の大枠は国家公務員法によって,その詳細は人事院規則によって規定されている.

 国家公務員法106条(勤務条件:職員の勤務条件,その他職員の服務に関し必要な事項は,人事院規則でこれを定めることができる)を受け,勤務時間法13条(正規の勤務時間以外の時間における勤務),人事院規則14-15条(超過勤務を命ずる際の考慮)などによって時間外勤務について言及されている.これまでは,以上を受けて慣例的に超過勤務の管理が行われていた,と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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