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文献概要
特集 今後の病院の財政基盤を問う
キャッシュフロー・ファイナンスと病院融資
著者: 地下誠二1 佐藤朗1
所属機関: 1日本政策投資銀行金融企画室
ページ範囲:P.213 - P.215
文献購入ページに移動■キャッシュフロー・ファイナンスとは?
銀行は担保がなければ融資しないと批判されている中,担保となる土地・建物の価値や経営者の保有資産を引き当てとする融資ではなく,事業の資質を評価し,事業が生み出すキャッシュフローをベースに融資するキャッシュフロー・ファイナンスが注目されている.本稿では,このキャッシュフロー・ファイナンスの考え方に基づき,病院の資金調達について検討する.
キャッシュフロー・ファイナンスの基本は,将来生み出されるキャッシュフローを確実に予測し,その範囲で融資することである.担保は設定するが,事業キャッシュフローの源泉を確保するためであり,担保資産売却による回収をあてにしているわけではない.
銀行は担保がなければ融資しないと批判されている中,担保となる土地・建物の価値や経営者の保有資産を引き当てとする融資ではなく,事業の資質を評価し,事業が生み出すキャッシュフローをベースに融資するキャッシュフロー・ファイナンスが注目されている.本稿では,このキャッシュフロー・ファイナンスの考え方に基づき,病院の資金調達について検討する.
キャッシュフロー・ファイナンスの基本は,将来生み出されるキャッシュフローを確実に予測し,その範囲で融資することである.担保は設定するが,事業キャッシュフローの源泉を確保するためであり,担保資産売却による回収をあてにしているわけではない.
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