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文献詳細

雑誌文献

病院64巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 個人情報保護法と病院

病院における個人情報保護ガイドライン

著者: 大道久1

所属機関: 1日本大学医学部社会医学講座医療管理学部門

ページ範囲:P.274 - P.278

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■個人情報保護法制定の背景とその概念

 個人情報保護法は,平成15(2003)年5月に成立し,平成17(2005)年4月から全面的に施行される.同法は,社会の急速な情報化の進展に伴い,大量の個人情報が流出するなど,国民のプライバシーに関する不安が高まっていることを受けて,個人情報を取扱う事業者等が講じるべき措置を定めたものである.病院もこの個人情報取扱事業者と位置づけられ,特段に留意してその遵守が求められているのである.

 欧米においては1970年代から個人情報保護に関する法制整備が進められ,1980年に経済協力開発機構(OECD)の理事会が,各国の規制内容の調和を図る観点から「プライバシー保護と個人データの国際流通についてのガイドライン」を勧告した.このことが契機となって,先進諸国において公的部門と民間部門の双方を対象に個人情報保護の法制化が進んで今日に至っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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