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連載 回復期リハビリテーション病棟便り・10(最終回)
Think globally, act locally
著者: 大仲功一1
所属機関: 1茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.332 - P.335
文献購入ページに移動急性期,回復期,維持期(そして終末期)とリハビリテーション(以下,リハ)は流れていく.流れが進むに従って,リハが行われる場は医療から介護・保健・福祉へと移り,リハサービスを提供する主役もリハ専門職からリハ非専門職や家族にバトンタッチされていく.
そのような流れの中で,回復期は始まりでもなく終わりでもない中間的な時期にある.サービスを提供する側の視点でみれば,急性期から患者を預かり,維持期へ円滑に引き継いでいくという,いわば「中継ぎ」的な位置である.しかし,この期間に対象者(患者)の心身の状態は大きく変化し,その後の生活や人生の方向づけが行われる非常に重要な時期でもある.そして,回復期リハ病棟は,文字通り回復期リハの中心的役割を担っている(回復期リハ病棟で行うリハが回復期リハのすべてではないということは連載第4,5回で述べた).
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