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文献詳細

雑誌文献

病院64巻7号

2005年07月発行

文献概要

特集 スピリチュアリティと病院

日本人にとってのスピリチュアリティ

著者: 鎌田東二1

所属機関: 1京都造形芸術大学

ページ範囲:P.538 - P.542

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歌に現われた日本人の「スピリチュアリティ」

 「日本人にとってのスピリチュアリティ」とは,何よりも,生きる基盤としての自然といのちに対する畏怖・畏敬と親愛の念であり,その存在感覚であると思う.そのことを考える材料として,まず三首の歌を取り上げてみたい.


岩走る垂水の上のさ蕨の萌えいづる春になりにけるかも


田子の浦ゆ打ち出でてみれば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける


敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花


 第一の歌は,『万葉集』に収められた志貴皇子の歌である.志貴皇子は天智天皇の第七皇子で,『万葉集』に六首の歌が収録されているが,いずれも秀歌として名高く愛唱されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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