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連載 病院改革 患者さんの期待を超越せよ!・4
CQI:Continuous Quality Improvement インターマウンテイン・ヘルス・ケアの事例から学ぶ(2)
著者: 浦島充佳12
所属機関: 1東京慈恵会医科大学臨床研究開発室 2東京慈恵会医科大学小児科学講座
ページ範囲:P.566 - P.570
文献購入ページに移動ジェームス医師が IHC (Intermountain Health Care)に赴任した1986年当初,IHC はよろず修繕屋の状態でした.ある日ジェームス医師は,TQM(Total Quality Management) の父と呼ばれるエドワード・デミング博士の講演で「質が高ければコストを下げることができる」という言葉に強く感化されます.
ジェームス医師は早速 IHC で行われた臨床試験データをもとに検証したところ,デミング博士の主張する「質とコストの関係は事実である」ことを確認できたのです.ジェームス医師は,財務および経営部門と共同で,活動度に応じた特殊会計システムを構築し,すべての科を超えてこれを実行したのです.
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