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文献詳細

雑誌文献

病院65巻1号

2006年01月発行

文献概要

特集 地域医療の新たな展開と病院

医療計画の評価とその方法

著者: 長谷川友紀1

所属機関: 1東邦大学医学部社会医学講座

ページ範囲:P.26 - P.30

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医療計画

 医療計画は,基準病床について規定した部分と記載事項について定めた部分に大別される.前者は数値目標が具体的に示され病院開設などで供給量の制限として実効性を有するのに比較して,後者は,これまで十分に議論されることなく,また内容的にも,計画の目標,時期,実施者,財源などが定量的に明らかにされていないため評価が困難であるなど,不十分なものが多かった.

 今後,医療の安全と質について医療計画の果たす役割が重要になるとともに,後者の質的な充実が必要となる.臨床指標は,医療のパーフォーマンスを測定する際に中核となる概念である.本稿では,臨床指標を用いた医療計画の評価と,今後,医療計画に導入が想定されるライフコースアプローチについて概説する.

参考文献

1) American Medical Association Quality of care. Council on Medical Service, JAMA 256(8): 1032-1034, 1986
2) Institute of Medicine. Medicare : Strategy for Quality Assurance. Washington D.C., National Academy Press, 1990
3) Institute of Medicine. Crossing the Quality Chasm : A New Health System for the 21st Century, Washington D.C., National Academy Press, 2001(米国医療の質委員会,医学研究所著,医学ジャーナリスト協会(翻訳):医療の質―谷間を越えて 21 世紀システムへ,日本評論社)
4) The World Health Report 2000-Health Systems : Improving Performance, World Health Organization, Geveva, 2000
5) 規制改革の推進に関する第 2 次答申―経済活性化のために重点的に推進すべき規制改革,総合規制改革会議,平成 14 年 12 月 12 日
6) 医療計画の見直し等に関する検討会ワーキンググループ報告書,厚生労働省.平成 16 年 9 月 24 日

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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