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文献詳細

雑誌文献

病院65巻10号

2006年10月発行

文献概要

連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・5

MSW のコーディネート機能と平均在院日数,病床利用率への影響分析

著者: 阿部真菜美1 加藤由美2 関田康慶3

所属機関: 1東北大学大学院経済学研究科後期課程 2東北文化学園大学医療福祉学部保健福祉学科 3東北大学大学院経済学研究科医療福祉講座医療福祉システム分野

ページ範囲:P.838 - P.841

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■分析の目的と方法

 MSW のコーディネート機能の重要性は従来からいわれてきており,平均在院日数や病床利用率に対する貢献が事例研究などで明らかにされてきた.本稿では大規模データベースを使用し,療養病床のない急性期病院について紹介・連携部門に MSW を配置することによる病院連携機能への影響,MSW マンパワー数と平均在院日数および病床利用率との関連を明らかにする.

 分析に用いたデータベースは,日本病院会が実施した平成 16 年度診療報酬改定影響度調査に基づき構築されたデータベース(JH 16 DB)である.分析対象は,データベースに含まれる療養病床のない一般病院 422 病院(病床規模 200 床未満 107 病院,200-399 床 179 病院,400 床以上 136 病院)とし,精神病院は除いている.紹介・連携部門職員数,MSW 数は常勤に換算した.分析は下記の 1.~5. について行う.

参考文献

1) 大道 久:病床の有効利用と在院日数の管理,病院 49(7):556-560,1990
2) 大道 久:病院組織の新たな潮流―変革に耐え得る組織の強化を目指して―,病院 57(1):18-22,1998
3) Volland PJ : Evolution of discharge planning : An interdisciplinary approach to continuity of care(Volland PJ ed), National Health Publishing (Maryland) : 3-14, 1988
4) Nikolaus T, Specht-Leibe N, et al : A professional-patient partnership model of discharge planning with elders hospitalized with heart failure, Applied Nursing Research 13(1) : 19-28, 2000
5) 日本医療ソーシャルワーク研究会監修,荒川義子・村上須賀子編:実践的医療ソーシャルワーク論,金原出版,2004
6) 阿部真菜美,関田康慶:紹介連携部門の充実が平均在院日数等に与える影響,病院管理 Supplement 42:60,2005
7) 関田康慶,阿部真菜美:MSW のコーディネート機能による機能連携への貢献―平均在院日数短縮への貢献―,病院 65(7):586-589,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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