icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院65巻11号

2006年11月発行

文献概要

連載 クロストーク医療裁判・9

不作為の因果関係について―肝臓がん見落とし事件―最高裁平成11年2月25日判決の事例から

著者: 森脇江津子12 武市尚子3 岡住慎一4

所属機関: 1福島地方裁判所相馬支部 2前・東京地方裁判所 3千葉大学大学院医学研究院法医学教室 4千葉大学大学院先端応用外科

ページ範囲:P.908 - P.913

文献購入ページに移動
■見落とし型事件での争点―医療水準論と因果関係論

J:前回(本連載,2006 年 10 月号,pp846-850)は,○君が,東大ルンバール事件で因果関係についての基本的な考え方を説明したんだってね.それで今回は,医療訴訟でよくある,いわゆる見落とし型の類型について知りたいと聞いたけれど?

D:はい.医師が診察したのに,病変に気付かなくて手遅れになったというのを,見落とし型というんですよね.

参考文献

1) 水野謙:医師の不作為と患者の死亡との間の因果関係.ジュリスト 1165:82-87,1999
2) 新美育文:因果関係の立証.別冊ジュリスト 160:168-169,1989
3) 吉田邦彦:医師の不作為(肝癌早期発見の注意義務)と患者の死亡との因果関係の存否―適切な医療を行っていた場合の患者の生存可能期間の認定と因果関係・損害(額)との関係.判例時報 1688:213-224,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら