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特集 検証 平成18年診療報酬改定
医療提供体制と診療報酬体系のあり方
著者: 長谷川友紀1 徳田禎久2
所属機関: 1東邦大学医学部社会医学講座医療政策・経営科学分野 2医療法人禎心会病院
ページ範囲:P.987 - P.991
文献購入ページに移動診療報酬体系は,①出来高払い(医療サービス単位ごとに償還価格が定められているもの),②定額払い(1日定額,1入院定額),③人頭払い(医療機関を利用するか否かを問わず1年間健康管理を行うことに対する対価として支払われるもの),に大別される.さらに,医療費全体に上限を定める総額予算制度が併用される場合がある.現行ではDPC,療養病床では1日定額が用いられ,その他では出来高払いが主として用いられており,総額予算制度は用いられていない.①→③の順に,支払いのまるめの単位が大きくなっている.一般的には,まるめの単位が大きくなるほど,無駄な医療を廃し必要最小限の医療を行うインセンティブが強くなるため医療の標準化が進み,また,医療機関の財政リスクが高くなる.
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