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連載 クロストーク医療裁判・10
狭心症事件―生存していた相当程度の可能性―最高裁平成12年9月22日判決の事例から
著者: 望月千広1 畑中綾子2 落合武徳3
所属機関: 1東京地方裁判所 2東京大学大学院法学政治学研究科 3千葉大学大学院先端応用外科
ページ範囲:P.1007 - P.1011
文献購入ページに移動Aは,平成元年7月8日午前4時30分ころ,突然の背部痛で目を覚ましましたが,しばらくして軽快しました.Aは,自分で自動車を運転して医療法人社団Yが経営する病院(以下Y病院)に向かいましたが,途中で背部痛が再発したため,息子Xに運転を替わりました.
午前5時35分ころ,AはY病院の外来の受付を済ませ,まもなくB医師が診察を開始しました.
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