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文献詳細

雑誌文献

病院65巻2号

2006年02月発行

文献概要

特集 超高齢社会の終末期ケア

特殊疾患病床の“特殊な”ターミナル

著者: 日野頌三1

所属機関: 1特定・特別医療法人 頌徳会日野病院

ページ範囲:P.141 - P.145

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日野病院が「特殊疾患病床」を持つようになった経緯

 この数年間に2度も病院の経営者は病院の運命が決まるような「意思決定」を迫られた.1度目は平成12年4月1日に介護保険法が施行され,「介護療養型医療施設」にするか「療養型病床群」に移行するかというもの.介護保険制度下では医師のプロフェッショナル・フリーダムはほとんどなく,特に,掲題の「ターミナル」は守備範囲外とされているようで,ドップリ浸かっていたら「医療機能」が「廃用性萎縮」を来すことが怖い.とりあえず療養型病床群を「踊り場」に選んだ.この時,後述する「特殊疾患」には「特殊疾患入院施設管理料」が設定されていたが,筆者は知らなかった.後方病院として,近畿大学医学部附属病院神経内科より多くの神経難病患者を受け入れていたが,「特殊疾患」患者の印象はこれだけの手間にこの報酬では「割に合わない」患者がいる,というものであった.

参考文献

1) 日野頌三:療養から一般へと選択を変更目指すは地域一般病棟の「亜形」,全日病ニュース 569,2003
2) 木藤亜也:1 リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記,幻冬舎文庫,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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