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特集 新しい臨床教育手法―シミュレータの活用
臨床教育の質を向上させるためのトレーニングシミュレータ
著者: 黒田嘉宏1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科先端領域融合医学研究機構
ページ範囲:P.198 - P.201
文献購入ページに移動■医療技術の高度化と課題
内視鏡手術やロボット手術など情報工学技術を駆使した高度先端医療が社会に浸透しつつある一方,新たな手技や手術手順を外科医が習得するために要する労力は増加の一途をたどっている.特に手指の感覚が重要となる手技においては教育も困難であり,従来は模型,献体,動物,あるいは実際の患者(OJT : On the Job Training)で繰り返し訓練されてきた.しかし,昨今の安全性に対する社会的関心の高まりや技術の高度・多様化により,安全かつ効率的な臨床教育環境の実現が急務となっている.
内視鏡手術やロボット手術など情報工学技術を駆使した高度先端医療が社会に浸透しつつある一方,新たな手技や手術手順を外科医が習得するために要する労力は増加の一途をたどっている.特に手指の感覚が重要となる手技においては教育も困難であり,従来は模型,献体,動物,あるいは実際の患者(OJT : On the Job Training)で繰り返し訓練されてきた.しかし,昨今の安全性に対する社会的関心の高まりや技術の高度・多様化により,安全かつ効率的な臨床教育環境の実現が急務となっている.
参考文献
1) Wachter R, et al. : Making Health Care Safer : A Critical Analysis of Patient Safety Practices. Evidence Report/ Technology Assessment : Number 43. AHRQ Publication No. 01-E058, 2001. http://www.ahrq.gov/clinic/ptsafety/
2) Kuroda Y, et al. : Interaction Model between Elastic Objects for Haptic Feedback considering Collisions of Soft tissue. Comput Meth Program Biomed 80(3): 216-224, 2005
3) Nakao M, et al. : Evaluation and User Study of Haptic Simulator for Learning Palpation in Cardiovascular Surgery. ICAT2003 : 203-208, 2003
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