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文献詳細

雑誌文献

病院65巻4号

2006年04月発行

文献概要

特集 看護人員の適正化に向けて

包括評価における看護必要度の取り組みと実際

著者: 道端由美子1

所属機関: 1済生会熊本病院

ページ範囲:P.311 - P.314

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 米国の調査結果では,すでに「手厚い看護配置が合併症や針刺し事故件数を減少させる」ことが示されており,「看護師の配置と患者の死亡率の関係において患者1人増加すると患者死亡率が7%上昇する」などの研究が発表されている.急性期病棟の看護配置は,米国は1ベッドにつき看護師数1.74,日本では0.52である.カリフォルニア州の基準は現在,常時5:1が実現し,マサチューセッツ州を含む12州で同様の法案が審議中である.

 わが国における人員配置基準の制定は量的な側面のみ行われてきた.すなわち,看護師の人数配置は患者数と看護者の比率で算定されてきたが,看護必要度は,患者の病態や状況などを把握することで看護配置に反映させる画期的な考え方として研究が進められてきている.

参考文献

1) Hospital nurse staffing and patient mortality, nurse burnout, and job dissatisfaction. JAMA. 288(16) : 1987-93, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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