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文献詳細

雑誌文献

病院65巻6号

2006年06月発行

文献概要

特集 持つ病院,持たざる病院―法人制度から資金調達まで

「公益法人」としての社会医療法人のあるべき姿

著者: 山重慎二12

所属機関: 1大和総研経営戦略研究所 2一橋大学経済学研究科

ページ範囲:P.451 - P.455

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 今般の医療法人制度改革において,病院の形態としては,今後,非営利性を高めた「出資(拠出)額限度法人」と,非営利性に加えて高い公益性を持つ「社会医療法人」の 2 種類に収斂させていくというビジョンが明確にされた.本稿では,特定医療法人,特別医療法人といった公益性の高い医療法人の収斂先となることが期待される社会医療法人のあるべき姿について,同時に進められた公益法人制度改革との関連に注目しながら整理してみたい.

 特集のテーマとの関連で言えば,社会医療法人は,個人が持分を持たないという意味での「持たざる病院」であることが求められる病院である.したがって,そのような「持たざる病院」の 1 つの姿である社会医療法人に求められる役割と与えられる特権を明確にしておくことは,今回の医療法人制度改革の意味を理解するうえで重要である.

参考文献

1) 吉川満,市川拓也:公益法人制度改革と新たな非営利法人制度,財経詳報社,2005
2) 厚生労働省:「医業経営の非営利性等に関する検討会」報告書(医療法人制度改革の考え方~医療提供体制の担い手の中心となる医療法人の姿~),2005
3) 山重慎二:公益法人改革―ガバナンスの観点からの考察.大和総研経営戦略研究 6:54-63,2005
4) 河野圭子:病院の内側から見たアメリカの医療システム,新興医学出版社,2002
5) 厚生労働省:特定医療法人・特別医療法人の理事長に関する状況調査(アンケート)集計結果,2006 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/igyou/igyoukeiei/syuukeikekka.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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