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文献詳細

雑誌文献

病院65巻9号

2006年09月発行

文献概要

連載 病院ファイナンスの現状・25

―直接金融(2)―診療報酬債権流動化スキーム

著者: 福永肇1

所属機関: 1国際医療福祉大学医療福祉学部医療経営管理学

ページ範囲:P.752 - P.757

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■直接金融による病院の資金調達

 民間医療機関(以下,病院と表記)の直接金融による資金調達手法として,現在では①証券発行による診療報酬債権流動化,②病院不動産の証券化,③病院債発行の 3 つがあります.①と②がバランスシートの左側(貸方)でのアセット・ファイナンスによる証券化で,SPC(特別目的会社:Special Purpose Company)が ABS(資産担保証券:Asset Backed Securities) を発行する資金調達です.③はバランスシートの右側(貸方)のデット・ファナンス注 1) による証券化で病院が証券を発行します注 2)

 上述の②の病院不動産の証券化と,③の病院債の取組実績件数は現在,共に 1 桁台です.しかし①の証券発行による診療報酬債権流動化の取組病院・診療所数は 3 桁台に達し,現在もっとも実績のある直接金融のスキームとなっています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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