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文献概要
特集 いい病院をつくりましょう
資格制度と人的資源の活用
著者: 開原成允1
所属機関: 1国際医療福祉大学
ページ範囲:P.32 - P.35
文献購入ページに移動 本稿の趣旨は,病院における人事制度はどうあるべきかを論じることであろう.世の中に組織体はいろいろあるが,私は病院という組織は,世の中で最も複雑な組織であると思っている.その理由は,資格の異なる多様な職種が機能を分担しながら「生命を扱う」という崇高であると共に危険な業務を遂行しているからである.それぞれの職種は,技術職であっても,相互に代替することは不可能で配置転換はもちろんのこと他の職種の機能を一時的に代行することもできない.一般企業では,時に工場の技術者が営業に配置転換されることもあると聞いているが,これに類したことは病院では不可能である.こうした制約の中で病院の人事管理をどのように行っていくかは非常に難しい問題で,今でも,模範解答はない.
私もこの問題に対して答えを提示できる自信はまったくないが,国立病院の病院長として国家公務員の人事制度を経験し,また今では民間の医療系の大学にあって国との違いを経験しつつある.ここでは,その経験の中から得た若干の私見を述べることで,与えられた責務を果たすこととしたい.
私もこの問題に対して答えを提示できる自信はまったくないが,国立病院の病院長として国家公務員の人事制度を経験し,また今では民間の医療系の大学にあって国との違いを経験しつつある.ここでは,その経験の中から得た若干の私見を述べることで,与えられた責務を果たすこととしたい.
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