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文献詳細

雑誌文献

病院66巻1号

2007年01月発行

文献概要

特集 いい病院をつくりましょう

【事例】リテラシーの向上に努める病院

著者: 米盛公治1

所属機関: 1医療法人緑泉会整形外科米盛病院

ページ範囲:P.46 - P.49

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 「医療従事者中心から患者本位の医療へ」と叫ばれて久しいが,なかなかその方向転換には難しいところがあり,実際問題「患者本位とは何か?」ということすらいまだによく把握できずにいる病院が,自院を含め大多数であろうと思う.

 セカンドオピニオン制度が診療報酬に反映されたこともあり,説明と同意と訳されるインフォームド・コンセントの充実には,現在どこの病院も力を入れている.その充実を図ることで,初めて医療提供側からの視点によるプロダクト・アウトから,いわゆる患者ニーズの視点からのマーケット・インや,医療提供側からの情報発信によるパブリック・リレーション「広報活動」(以下PR)へとステップ・アップできるようになる.その出発点であるところのインフォームド・コンセントのベースになるのは,あくまでも双方の正しい理解であり,患者ならびにその家族,ひいては国民全体に医療知識レベルの向上を図っていくことが,医療提供側に求められる必要な課題であると考える.そのためには患者側のリテラシー(理解能力)の向上を目的に,患者の視点で必要とされる情報をなるべく多く,また迅速に発信していかなければならない.

 今回執筆の機会をいただくにあたって,自院での取り組みを振り返るとともに,今後のあるべき方向性について考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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