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文献詳細

雑誌文献

病院66巻1号

2007年01月発行

文献概要

特集 いい病院をつくりましょう

【事例】医療・文化活動としての広報

著者: 夏川周介1

所属機関: 1JA長野厚生連佐久総合病院

ページ範囲:P.50 - P.53

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病院広報とは

 一般に広報(PR:パブリック・リレーションズ)には,当事者と利害関係にある公衆との信頼関係構築をめざす,利害調整のための「民主的な対話や相互理解」という意味があり,この概念が日本に本格的に導入されたのは,第二次世界大戦後の1940年代後半とされている1)

 一方,病院広報の目的として石田は,①知名度・認知度の向上,②地域医療における機能,診療体制への理解を得る,③経営・医療理念の浸透を図る,④患者教育,正しい健康観を育成する,⑤インフォームド・コンセントと情報公開の拡大,⑥イメージアップとブランド戦略,⑦マスコミとよりよい関係の構築を図る,⑦緊急事態への対応とリスクマネジメント,⑧職員の意識改革および組織活性化を図る,などをあげている2)

 驚くべきことに,創立以来,佐久総合病院が行ってきた医療活動は,まさに前述の広報の概念を,ほぼ,すべて包括した形で進められてきた.

参考文献

1)岸 志津江,田中 洋,嶋村和恵:現代広告論,有斐閣,2000
2)石田章一:広報戦略から病院が変わる,じほう,2005
3)若月俊一:若月俊一著作集全 7 巻,労働旬報社,1986
4)夏川周介:特集 社会的責任(CSR)が問われる病院―厚生連病院の社会的責任,病院 64(6):485-489,医学書院,2005
5)若月俊一:健康まつりの意義.公衆衛生 55(11):752-755,医学書院,1991
6)若月俊一(監修):佐久病院史,勁草書房,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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