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文献詳細

雑誌文献

病院66巻1号

2007年01月発行

文献概要

連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・8

MSWのコーディネート機能による患者不安度軽減効果の評価

著者: 加藤由美1 関田康慶2

所属機関: 1東北文化学園大学医療福祉学部 2東北大学大学院経済学研究科

ページ範囲:P.64 - P.69

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医療福祉のコーディネート機能

 患者ニーズや医療福祉サービス提供システムの複雑化,多様化が著しく進展している今日,患者の主体性が十分発揮されるように支援しつつ,サービス提供過程における人,モノ,サービス,組織,制度などを適切にコーディネート注1)する機能の重要性が,従来にも増して一層高まっている.本稿ではこの機能を「コーディネート機能」と称し,次のように定義して用いる注2).「コーディネート機能とは,医療福祉サービスの利用者と提供者及び提供システム間の関係を調整し,情報の授受と共有化を支援する機能である.この機能の目的は,(1)サービス利用者がサービスを主体的に利用できること,(2)サービス提供者が利用者ニーズに即した効果的かつ効率的なサービスを提供できることである.」

参考文献

1)加藤由美:医療福祉システムのコーディネート機能に関する研究.東北大学大学院経済学研究科 2001 年度博士学位論文,2001
2)加藤由美,関田康慶,他:医療ソーシャルワーカーのコーディネーションに対する患者,家族,院内外関係者,ワーカーの満足度評価分析―効果性の評価視点に基づく医療福祉システムコーディネート機能の評価―.社会福祉学 43(1):54-66,2002
3)荒川義子・村上須賀子(編集),NPO 法人日本医療ソーシャルワーク研究会(監修):実践的医療ソーシャルワーク論,医学書院,pp 136-138,2004
4)加藤由美,関田康慶,他:紹介・連携と平均在院日数の関連分析―医療経営における紹介・連携の貢献.病院管理 40 (Supple) :136,2003
5)関田康慶,加藤由美,他:MSW・PSW コーディネート機能データベースの役割と共同利用.第 20 回日本医療社会事業学会抄録集:pp 66-67,2000
6)関田康慶,加藤由美,他:M プロジェクト・コーディネートデータベース(MCDB)の設計と構築.第 21 回日本医療社会事業学会抄録集:pp 148-149,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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