文献詳細
文献概要
連載 病院ファイナンスの現状・29
―病院債(2)―医療機関債・社会医療法人債/病院債発行の背景
著者: 福永肇1
所属機関: 1国際医療福祉大学医療福祉学部医療経営管理学科
ページ範囲:P.75 - P.79
文献購入ページに移動 前月号では現在「病院債」と呼ばれている8つの債券の整理をしました.8つの中で医療法人が発行する債券に絞ると「地域医療振興債」「医療機関債」「社会医療法人債」の3つになります.先月号では「地域医療振興債」を見ましたので,今月号は残りの2つを説明します.また病院が病院債発行を検討する背景についても考察してみましょう.なお,この文章の中での “病院” という言葉は債券発行体である “医療法人” を指しています.したがって,医療法人立の診療所や老健も含まれます.
参考文献
1)社団法人日本医療法人協会 医療法人資金調達研究委員会『医療法人・資金調達方法 研究報告書』2003年12月1日
2)厚生労働省医政局長『「医療機関債」発行のガイドラインについて』2004年10月25日 医政発第 1025003 号
3)厚生労働省医政局指導課『「医療機関債発行のガイドライン(案)」への意見募集に寄せられた意見について』2004年10月4日 (「医療機関債発行のガイドライン(案)」に対する意見・質問に対して,厚生労働省が回答を出したもので,医療機関債の理解に役立つと思います.)
4)坪井 清『病院の診方と病院債について』社団法人金融財政事情研究会融資問題研究会,2003年(会員限定資料)
5)坪井 清「医療機関債を有価証券とし公募発行実現すべし」『週刊金融財政事情』,2005年3月14日号,pp.38-42,社団法人金融財政事情研究会
掲載誌情報