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連載 病院管理フォーラム ■看護マネジメントの実践
患者の意思決定を組織で支えるために―看護師の専門教育として自己決定支援コースを設立して・前編
著者: 江口恵子1
所属機関: 1霧島市立医師会医療センター
ページ範囲:P.80 - P.84
文献購入ページに移動●自己決定支援がなぜ必要か―原則と現状
患者の意向を尊重し,納得のいく医療の提供を行っていくためにどのような手立てが必要であろうか.組織としての有様や組織の中での看護部の有様,また個人の有様等,学習と検討を繰り返しながら取り組んできた.その過程で,より専門性に優れた看護師の育成と組織的活用により,患者の人間としてのニーズに基づいた意思決定への支援がより可能になることが考えられた.これまでの経過と現状および展望について紹介する.
患者の意向を尊重し,納得のいく医療の提供を行っていくためにどのような手立てが必要であろうか.組織としての有様や組織の中での看護部の有様,また個人の有様等,学習と検討を繰り返しながら取り組んできた.その過程で,より専門性に優れた看護師の育成と組織的活用により,患者の人間としてのニーズに基づいた意思決定への支援がより可能になることが考えられた.これまでの経過と現状および展望について紹介する.
参考文献
1)清水哲郎:医療現場に臨む哲学―ことばに与る私たち.勁草書房,2000
2)前田正一:インフォームドコンセントの原則,医療事故・苦情対応研究会,2006
3)リア L.カーティン:アドボケイトとしての看護師―患者を人として尊重すること.INR 26(5):34-38,2003
4)野口裕二:物語としてのケア―ナラティブ・アプローチへの世界.医学書院,2002
5)トラベルビー著,長谷川浩他訳:人間対人間の看護.医学書院,1974
6)M.A.ニューマン著,手島恵訳:マーガレット・ニューマン看護論―拡張する意識としての健康.医学書院,2003
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