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文献詳細

雑誌文献

病院66巻11号

2007年11月発行

文献概要

特集 躍進するアジアと病院戦略

泰達国際心血管病医院の国際化

著者: 兪剛1

所属機関: 1泰達国際心血管病医院

ページ範囲:P.918 - P.921

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 北京空港から車で2時間のところに,中国の経済特区天津経済技術開発区がある.3年前,ここにアジア最大級の循環器専門病院,泰達国際心血管病医院が開業した.600床,ICU 80床,CCU 40床,手術室16室,カテーテル室5室,64列CTをはじめ,MRI,デジタル超音波診断装置など,当時最先端の医療設備を揃えた.動画像ネットワークシステム(PACSとHISシステム)などで全病院の診療情報を共有し,病院全体はペーパーレス化している.今までの中国の病院のイメージとは違う斬新的な雰囲気で,来訪者を驚かせた.

 病院の名前の由来については,「TEDA」は天津経済技術開発区の英文名称(TEDA-Tianjin Economic-Technological Development Area)の略語であり,「泰達」は音訳である.天津経済技術開発区は北京,天津に臨み,東北,華北,西北地域に面し,地理的に有利な条件に恵まれている.また隣接する渤海区域は人口も多く,都市も発展しており,交通も便利で,商工業が発達し,市場規模が多く,購買力が高いという商工業を発展させるには理想的な条件を備えた場所である.既に600社余りの日本企業を含む,3,000社以上の国際企業が進出しており,代表的な企業にはトヨタ,ヤマハ,大塚製薬,富士通,松下などがある.天津経済技術開発区は「21世紀の国際市場に繋がる最高の投資環境を整備する」ことに注力していた.泰達国際心血管病医院もその一環で,投資額は7.2億元,日本円でおよそ120億円であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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