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文献詳細

雑誌文献

病院66巻11号

2007年11月発行

文献概要

連載 病院管理フォーラム ■医療経営と可視化・2

医療の可視化の考え方

著者: 多賀紀一郎1

所属機関: 1済生会新潟第二病院

ページ範囲:P.960 - P.963

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 「可視化」「見える化」という言葉が,最近一種の流行語のように使われている.この言葉は,問題点を顕在化し,それに対する組織としての意識を高め,解決していこうとするトヨタにおける「見える化」「見える仕組み」が始まりと思われる.その後早稲田大学の遠藤功先生の著書で取りあげられ,認知度が高まっていったものである1,2)

 このような経営コンサルティングとして,企業活動の様々な問題点を顕在化して行くことから広まった「見える化」「可視化」の波が,問題が山積する医療界にまで押し寄せてきたと考えるのが自然であろう.

参考文献

1)遠藤功:現場力を鍛える.東洋経済新報社,2004
2)遠藤功:見える化.東洋経済新報社,2005
3)相馬孝博,他:医療事故の報告と調査と公表について.病院65(6):476-479,2006
4)近藤克則:「医療費抑制の時代」を超えて.医学書院,2004
5)高瀬浩造:今後の医療改革の方向と医療機関の対応.にいがた病院協会報108(1):48-79,2006
6)川渕孝一:日本の医療が危ない.ちくま新書,pp 16-17,2005
7)日本クリニカルパス学会ホームページ:http://www.jscp.gr.jp/index.html
8)多賀紀一郎,他:ベンチマークを用いた病院経営の質向上への取り組みと実践―病院経営の可視化評価を考える会―.済生会医学・福祉共同研究,平成18年度版,2007
9)多賀紀一郎:日本の医療制度改革に関する一考察―本質的議論への序章―,新潟大学大学院現代社会文化研究科,pp 1-76,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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