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特集 病院におけるIT化の新局面
最近の電子カルテの機能と運用の課題
著者: 高平敏男1
所属機関: 1保健医療福祉情報システム工業会医療システム部会
ページ範囲:P.1009 - P.1012
文献購入ページに移動 電子カルテシステムに関しては保健医療福祉システム工業会(JAHIS)1)や日本医療情報学会(JAMI)2)等において定義されているが,1つの観点から見れば健康情報連携を効率的に行うツールと位置づけることができる.狭義の意味では病院などの施設においてオーダエントリシステムをはじめ,看護支援システム,薬剤管理システム,医事会計システム,物流管理システム,経営管理システムなどとの情報連携により,より安全で効率的な医療業務への貢献を支援するツールの1つである.また,広義の意味においては,昨今のグランドデザインや重点計画にも謳われているように,個人の検診,診療,福祉情報を生涯を通じて連携させるツールとも定義することができる.無論,狭義の意味での電子カルテシステムは,広義の意味での電子カルテシステムを構成する一要素であることは自明である.本論においては,主に狭義の意味においての最近の電子カルテシステムの普及状況,機能,運用上の課題について述べる.さらに,広義な意味において今後に向かっての展望についても述べる.
参考文献
1)http://www.jahis.jp/project/StandardEPRS/H16/index_r.htm
2)http://plaza.umin.ac.jp/~jami/publication/denshikarute.pdf
3)月刊新医療,エム・イー振興協会,2006年7月号~11月号
4)JAHISデータリスト:電子カルテ導入実績とグランドデザイン(2001年12月発表)目標値 http://www.jahis.jp/site/datalist/sdata04/sd04-r.htm
5)水野正明,吉田純:ICTを基盤にした脳卒中連携医療,IHE Workshop in高松,2007 http://www.ihe-j.org/file2/n16/WS10_14_ICT_mizuno.pdf
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