icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院66巻12号

2007年12月発行

文献概要

連載 リレーエッセイ 医療の現場から

ダイアログ・イン・ザ・ダークを通してみてきたこと

著者: 金井真介1

所属機関: 1特定非営利活動法人ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン

ページ範囲:P.1069 - P.1069

文献購入ページに移動
 ダイアログ・イン・ザ・ダーク(以下,DID)は1989年にドイツで始まったプロジェクトで,完全に真っ暗な中で,日常空間を視覚以外で体験するというものです.7人1グループとなり,各グループに1人,アテンド(案内役)がつきます.アテンドは,視覚に障害を持った人です.これまでに世界20か国で200万人以上が体験し,開催する国や都市によって中身は異なりますが,「参加者がグループになる」「視覚障害者が案内する」というコンセプトは変わりません.

 私とDIDの出会いは1993年頃,日経新聞の記事で,ウィーンでのDID開催を知ったことがきっかけでした.バリアフリーやユニバーサルデザインといった概念も普及していなかった当時,衝撃を受けたのを覚えています.さっそく主宰者のハイネッケ氏に「日本でも開催できないか」と手紙を書きました.その後実際にDIDをローマで体験して,あらためて「これはすごい」と感じ,1999年に日本で初めてDIDを開催しました.これまでに約3万人が体験しています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら