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連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・9
生活困窮者(日雇労働者)の生活を支援するMSW
著者: 奥村晴彦1
所属機関: 1社会福祉法人大阪社会医療センター付属病院
ページ範囲:P.149 - P.153
文献購入ページに移動高齢化と長引く不況から,失業者が急増し,全国的にも野宿者は大きな問題となり,ホームレス支援法など国の対策もなされてきた.全国一野宿者の多いあいりん地域では,1999(平成11)年頃から地域の労働者,簡易宿泊所組合,NPO など支援者団体による活動の中から,「野宿からアパートでの居宅保護へ」という支援の流れが生まれてきた.時期を同じくして,不況のあおりで簡易宿泊所の利用が減り,経営安定のためアパートへの登録変更がなされるようになり,簡易宿泊所から入居時の敷金・保証人のいらない転用型マンション(福祉マンション)が見られるようになってきた.特に相談員のいるサポーティブハウスの出現で,生活支援が必要な高齢者や傷病者の居宅保護受給が可能となってきた.
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