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文献詳細

雑誌文献

病院66巻3号

2007年03月発行

文献概要

レポート

医療ADR(裁判外紛争処理)の方向性 ジョンズ・ホプキンス病院の試みから

著者: 中西淑美1

所属機関: 1国立大学法人大阪大学コミュニケーションデザイン・センター

ページ範囲:P.240 - P.243

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 現在,厚生労働省のほか,自民党,民主党なども,医療事故裁判外紛争処理制度について検討を行っている.産科領域での無過失補償制度は,医療機能評価機構が担当する形で,詰めが行われているようである.筆者は,現在,文部科学省科研費補助金による調査研究「被害・責任の認知と医療事故ADRの可能性」の一環として,Johns Hopkins Hospital(以下,JHと称す)およびメリーランド州において実践されている新たな医療事故紛争処理モデルの調査を行った.無過失補償制度の問題点と的確な評価,そしてより機能的な医療ADRの制度設計への示唆を得るために,ジョンズ・ホプキンス病院の医療事故紛争処理システムを紹介し,その意義を検討していくことにしたい.

参考文献

1)David M. Studdert : The Jury Is Still In : Florida's Birth-Related Neurological Injury Compensation Plan after a Decade, Journal of Health Politics, Policy and Law 25(3): 499-526, 2000
2)Hicson GB, Clayton EW, Githens PB, et al : Factors That Prompted families to File Medical Malpractice Claims Following Perinatal Injuries. The Journal of the American Medical Association 267(10): 1359-1363, 1992
3)和田仁孝:周産期医療をめぐる紛争と対話,『対話』をひらくリスクを超えた関係.助産雑誌 57(6):9-14,2003
4)Testimony of Mark McClellan, MD, Ph. D. Administrator Centers for Medicare & Medicaid Services before The Joint Economic Committee Hearing on Malpractice Liability Reform Chairman Saxton, Senator Bennett, distinguished members of the Committee, pp 12-13, April 28, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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