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文献詳細

雑誌文献

病院66巻5号

2007年05月発行

文献概要

特集 医療連携における看護師の役割

医療連携において期待される看護師の役割

著者: 山田雅子12

所属機関: 1聖路加看護大学看護実践開発研究センター 2前 厚生労働省医政局看護課

ページ範囲:P.382 - P.385

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 いうまでもなくわが国の人口は,少子化に伴って急速な高齢社会に向かって変化している.戦後の第一次ベビーブーマーたちが後期高齢者となる2025年には,高齢者人口がピークを迎え,その時点での死亡者数は年間160万人と推測されている.これは現状の100万人に比べ約50%の増加が推計されていることになる.人々の死亡場所の約80%が病院や診療所であることを考えると,それだけでも現在の病床を有効に活用していかなければ,この変化には対応していけないことがわかる.そこで,地域にある病院,診療所,訪問看護ステーションといった医療資源がチームを組み,力を合わせること,そしてそれらが介護などの福祉の仕組みと連動し,それぞれが適切な役割分担をしつつ効率化を図り,地域全体の連携システムを形作っていくことがこれからの医療提供体制に求められている要素なのである.

参考文献

1)篠田道子編:ナースのための退院調整―院内チームと地域連携のシステムづくり,日本看護協会出版会,2006
2)日本訪問看護振興財団:平成 17 年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金「介護保険サービスにおける看護提供体制の在り方に関する調査研究事業―医療ニーズを併せ持つ在宅の中重度者へのサービスの拡充にむけて」報告書,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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