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文献詳細

雑誌文献

病院66巻5号

2007年05月発行

文献概要

特集 医療連携における看護師の役割

ソーシャルワーカーの立場から見た医療連携の現状と課題

著者: 大松重宏1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院相談支援センター

ページ範囲:P.391 - P.396

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 がん治療は化学療法や放射線治療中の副作用に代表されるように,その場限りで完結するものではない.患者が地域に戻った時,緊急時はもとより,普段から相談に乗ってくれるかかりつけ医や医療機関が必要である.生活圏の中でがん治療を受け,がんと闘い,共に生きていくことのほうが理想的である.そういった意味では近々約300施設が認定される「がん診療連携拠点病院」の存在は大きく,その要件の中に医療連携の充実が挙げられていることは重要である.ここでは,がん専門病院のソーシャルワーカー,また多職種でのチーム医療の一員としての経験から,医療連携の現状や課題,またその中での看護師との関わりから若干の期待と要望を述べたい.

参考文献

1)國分康孝(監訳),カリフォルニア開発的カウンセリング協会(編):クライシス・カウンセリングハンドブック.pp. 13-22,誠信書房,2002
2)鳥羽研二(監訳):エンドオブライフ・ケア―終末期の臨床指針.pp. 20-21,医学書院,2004
3)志真泰夫:ギアチェンジ―がんに対する治療から緩和ケアへ.ホスピスケア 13(1):1-7,2002
4)大松重宏:患者さんの退院に向けての意志決定への援助.緩和ケア 16(3):204-208 ,2006
5)蘆野吉和:在宅ホスピスケアの普及を妨げる要因.癌と化学療法 29(Suppl Ⅲ) : 443-449,2002
6)古宇田香,新藤悦子:治療を自己決定したがん患者の「決定後の思い」.臨床死生学 7(1):26-32,2002
7)大学病院の緩和ケアを考える会(編):臨床緩和ケア.pp. 4-6,青海社,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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