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文献詳細

雑誌文献

病院66巻7号

2007年07月発行

文献概要

研究と報告【投稿】

土曜日の外来診療

著者: 植村麻里1 開原成允1

所属機関: 1国際医療福祉大学大学院

ページ範囲:P.583 - P.587

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 最近の社会では,対人サービス業は利用者の都合に合わせて営業時間を延長する方向にある.医療もサービス業と考えれば,その営業時間については,本来もっと配慮があってもよいと思われる.特に,土曜・日曜と二日にわたって外来診療が休診になるのは,病気の特質を考えれば,患者が不安に思うのも当然である.まして最近のように連休が多くなれば,3日間続けて外来が休診になる場合もある.

 一方で,土曜に休診するのは,主に公立病院であり,私立病院は土曜も休診しないことも漠然とではあるが知られている.公的な要素を持つ他の業種では,例えば交通は土曜,日曜もダイヤに違いはあるものの稼動しているし,純粋に公的なサービスである警察,消防なども24時間対応している.病院は,公立病院であっても,入院患者の診療は土曜,日曜にも行っているし,救急部門は24時間対応している病院も多いから,工夫によっては土曜の外来診療も可能であるはずである.

参考文献

1)今村知明,康永秀生,井出博生:医療経営学,医学書院,2006
2)医療施設政策研究会(編):病院要覧 2003-2004 年版,医学書院

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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