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特集 技術革新と競争激化―特定保険医療材料の今後
イノベーションを患者に届ける
著者: 松本晃1
所属機関: 1ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
ページ範囲:P.647 - P.650
文献購入ページに移動低浸襲手術を可能にした内視鏡や機器,外科用ロボット,MRI,PET,再生医療,薬剤溶出血管ステント,人工関節,遺伝子解析装置,各種レーザー,心臓ペースメーカー,除細動器….革新的な医療機器・技術は枚挙にいとまがない.
しかし本邦では,特に欧米で開発され,日本の患者が待ち望んでいるそうしたイノベーションが,数年も遅れてようやく患者に届くことが指摘され,それは行政の怠慢であると言われ続けてきた.特にここ数年,いわゆる厚生労働省(以下,厚労省)を中心とした行政当局をバッシングすることで,業界も医療側も留飲を下げてきた.しかし,筆者は医療機器に21年間携わってきたが,以前から異なる主張をしてきた.
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