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特集 技術革新と競争激化―特定保険医療材料の今後
わが国における人工膝関節の現状と今後
著者: 松本秀男1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.671 - P.675
文献購入ページに移動近年,わが国では人口の高齢化に伴い骨粗鬆症,変形性脊椎症,変形性関節症などの運動器の変性疾患が著しく増加している.特に膝関節の加齢性変化である変形性膝関節症の増加は顕著で,各医療機関でこれらを治療する機会が著しく増えるとともに,その治療に要する費用も飛躍的に増加している.
変形性膝関節症は関節構成体,特に軟骨組織の変性が年齢に伴って進むことが原因で,40歳代後半から徐々に見られるようになり,70歳代,80歳代では,ほぼ全員に何らかの変形性変化を認める.リスクファクターとして女性,高年齢,肥満などが指摘されている.
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