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文献詳細

雑誌文献

病院66巻8号

2007年08月発行

文献概要

連載 病院管理フォーラム ■医事法・4

医療(診療)契約概念の必要性

著者: 植木哲1

所属機関: 1千葉大学法経学部法学科

ページ範囲:P.700 - P.702

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 本稿の出発点は「世間の常識・医師の非常識」でした.これからいよいよ本題に入ることにします.


●医療行為は恩恵か契約か

 これまで述べてきたように,医療行為は一定の要件を充たす時に正統な業務行為と評価されますが,1つでも充足されない時,刑事処罰や行政処分,民事責任の対象となります.このように医療行為は法的には何ら特別な行為と見なされず,それが違法(不法)と評価されれば,暴力団の行為と同じように法的規制(制裁)の対象となります(第1回参照).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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