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文献詳細

雑誌文献

病院67巻1号

2008年01月発行

文献概要

研究と報告【投稿】

当院の意見箱に投函された投書の内容に関する調査

著者: 阿部祥英123 海老沢藍子4 瀧山敦125 出川あゆみ125

所属機関: 1昭和大学病院 2昭和大学病院附属東病院 患者サービス向上委員会 3昭和大学医学部小児科 4昭和大学病院医事課 5昭和大学病院管理課庶務係

ページ範囲:P.50 - P.53

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要旨 患者やその家族が医療・病院に対して求めていることはどのようなことなのか,患者やその家族に接していく医療従事者にはどのような姿勢が必要なのかを考えるにあたり,当院に設置されている意見箱に投函された投書の内容について調査を行った.昭和大学病院の外来および病棟の計23か所に設置されている意見箱に平成17年1月1日から12月31日までの期間に投函された意見数1,017件を対象とし,内容ごとに18種類に分類して集計した.最も多かったのは態度・接遇に関するもので全体の33.7%であった.次に設備に関するものが多く,23.6%であったが,他にも投書内容は多岐にわたっていた.投書内容を詳細に分類することは,病院が対応すべき問題点を具体化する契機となり,今後の医療の質を向上させるための対策を考えるうえで有用であると考えられた.

参考文献

1)石川ひろの,佐伯みか:医師に対する投書の内容分析とその活用可能性―医療訴訟予防の観点から.病院管理42(2):171-180,2005
2)佐伯みか,八巻知香子,山本武志:苦情システムの実際とその評価―臨床現場の事例から.病院63(5):420-425,2004
3)森下幸子,島田京子:職員で問題意識の共有を図る顧客御意見箱「きくぞう君」運用の実際.外来看護新時代7(2):42-50,2001
4)今中雄一:医療の質に関わる検査研究データ.日医雑誌133(2):216-219,2005
5)Donabedian A : Twenty years of reseach on the quality of medical care : 1964-1984. Eval Health Prof8(3):243-265, 1985.
6)長谷川敏彦,岩井榮:わが国の診療の質をめぐって.日医雑誌133(2):216-219,2005
7)佐伯みか:苦情システムの実際とその評価.病院63(6):502-506,2004
8)瀧山敦,出川あゆみ,阿部祥英:当院職員の患者に対するマナー向上に関する意識調査.日本病院会雑誌54(2):260-265,2007
9)佐伯みか,八巻知香子,小澤恵美子:苦情システムの実際とその評価―臨床現場の事例から.病院63(7):594-599,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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