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文献詳細

雑誌文献

病院67巻1号

2008年01月発行

文献概要

連載 病院管理フォーラム ■医療経営と可視化・4

DPCと可視化

著者: 伏見清秀1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院

ページ範囲:P.78 - P.81

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 今まで,わが国には医療の質を評価するために利用できる大規模なデータがなかったが,DPC包括評価の導入により,多くの急性期病院から,症例情報である「様式1データ」と診療明細電子情報である「EFファイルデータ」が集積されるようになった.本稿では,本シリーズのテーマである医療の「可視化」に向けて,これらのデータをどのように活用できるのかをお示ししたい.はじめに,医療機関の機能分化や診療報酬点数に直結する医療機関の機能を可視化する方法,次いで医療における根拠のないバラツキを明らかとして,医療の標準化を進めるための診療プロセスを可視化する方法,最後に,地域医療連携体制の確立に向けて地域における医療機関の役割を可視化する方法を示す.

参考文献

1)伏見清秀(編著):DPCデータ活用ブック.じほう,2006
2)伏見清秀:平成18年度厚生労働科学研究(政策科学推進研究事業)「診断群分類を活用した医療サービスのコスト推計に関する研究」,分担研究報告書「DPC調査電子データを用いた診療プロセスの視点からの医療の質の評価手法に関する研究」,平成19年4月
3)西岡清:厚生労働科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)「国立大学病院医療に及ぼすDPC導入の影響―主要老年病の医療・治療の標準化・充実を目指して―」総合研究報告書.平成18年4月
4)伏見清秀:DPCにおけるP4Pの可能性.P4P研究会(編):P4Pのすべて.医療タイムズ社,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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