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文献詳細

雑誌文献

病院67巻10号

2008年10月発行

文献概要

連載 〈続〉基本からわかる医療経営学・7

医療とマーケティング

著者: 島津望1

所属機関: 1上智大学総合人間科学部

ページ範囲:P.911 - P.914

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マーケティングの必要性

 筆者はこれまでにも,医療におけるマーケティングの重要性を主張してきました1).しかし,実際にはなかなか浸透していないようです.マーケティングが広告・宣伝と受け取られたこと,営利目的の企業の売り込み作戦に見られたことなどによって,医療の現場へマーケティングを積極的に取り入れるという気運が芽生えなかったのでしょう.医療の公共性とマーケティングのイメージは,依然としてかけ離れたもののようです.

 しかし欧米では,マーケティングを社会活動一般に積極的に取り入れています.事実,アメリカやカナダのヘルス・プロモーションには,ソーシャル・マーケティング手法が用いられています.医療にマーケティングの考え方を取り入れることは,決して医療の公共性と相容れないことではありません.むしろ積極的に取り組んでいかなければならない課題でしょう.

参考文献

1)島津望:マーケティング戦略.長谷川敏彦(編):病院経営戦略,pp120-127,医学書院,2002
2)高橋政祺(編):医療学入門 第3版,pp64,医学書院,1994
3)島津望:医療における地域ネットワーク形成,病院 66(4):346-349,2007
4)小笠原浩一,島津望:地域医療・介護のネットワーク構想,千倉書房,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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