icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院67巻2号

2008年02月発行

文献概要

連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・21

がん診療連携拠点病院におけるMSWの役割―MSWに求められる3つの視点

著者: 北嶋晴彦1

所属機関: 1大牟田市立総合病院

ページ範囲:P.153 - P.157

文献購入ページに移動
 はじめに,がん診療連携拠点病院の相談支援センターに期待される役割を,発足経緯を踏まえて確認する.その後,MSW業務に必要な視点を3つ述べる.その視点とは,①がん医療における心理社会的側面の理解―相談から自己決定への支援,②正確な情報収集と情報提供―ケアの連続性を確保する支援,③地域ネットワークマネジメント―クライエントの意見を現場に活かす,である.そして,質の高い相談支援には,地域のがん医療に関する評価が必要なことを確認する.最後に,今後の課題はMSW専門教育にあることを述べる.

参考文献

1)国民衛生の動向・厚生指数 臨時増刊54(9):148-150,2007.
2)厚生労働省がん対策推進協議会 第6回がん対策推進協議会 議事次第資料2(平成19年11月19日)都道府県がん対策推進計画の策定状況について http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/11/s1119-5.html
3)内閣府大臣官房政府広報室:がん対策に関する世論調査(平成19年9月調査),http://www8.cao.go.jp/survey/h19/h19-gantaisaku/index.html 2007年11月12日発表
4)厚生労働省 国立がんセンターがん対策情報センター 財団法人正力厚生会:平成19年度相談支援センター相談員基礎研修会(平成19年11月9日開催 第1回目)配布資料,p9,2007
5)近藤正晃ジェームス:がん患者と家族が求める医療政策―がん関係者アンケートの解析結果―,第2回がん患者大集会(2006年3月19日)での報告書,p2,日本医療政策機構,2006
6)正司明美:ホスピス及び緩和ケアにおけるソーシャルワークガイドライン.(財)日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団,2003
7)医療ソーシャルワーカー業務指針:厚生労働省保健局長通知 平成14年11月29日健康発第1129001号
8)社会保障審議会後期高齢者医療の在り方に関する特別部会(平成18年12月12日)第5回議事録 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/12/s1212-6.html
9)大松重宏:ソーシャルワーカーの立場から見た医療連携の現状と課題.病院66(5):391-396,2007
10)黒木信之:退院援助の実際と退院援助システム化の創設(院外).荒川義子,村上須賀子(編):実践的医療ソーシャルワーク論,金原出版株式会社,pp52-59,2006
11)開原成允:なぜ患者の声を聞くのか.大熊由紀子,他(編):患者の声を医療に生かす,医学書院,pp10-11,2006
12)正司明美:アンケートによる緩和ケア病棟承認施設におけるソーシャルワーカーの実態調査.(財)日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団,2001
13)田村里子:緩和ケアにおけるコメディカルの役割と人材の育成―ソーシャルワーカー.「ホスピス緩和ケア白書2006」編集委員会(編):ホスピス緩和ケア白書2006―緩和ケアにおける教育の人材の育成,日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団,pp39-41,2006
14)二木 立:医療制度改革と増大する医療ソーシャルワーカーの役割―社会福祉教育の近未来にも触れながら.文化連情報(350号):42-46,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら