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特集 事務職員の採用とキャリア形成
巻頭言
著者: 池上直己1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
ページ範囲:P.205 - P.205
文献購入ページに移動 現在,公立病院は本庁,民間病院は家業からの独立が求められており,その際,要となるのが有能な事務職員の採用とキャリアの形成である.この課題を実現するために以下について検討する必要がある.まず,第一に「事務」と総括されているが,医事課におけるレセプト作成等の専門技能と,経理・人事部門等の一般的管理技能とは性質が異なり,両者のバランスを本人の適正と法人・病院のニーズに考慮して保つ必要がある.第二に,人材を内部で養成し,役職者の異動・退職に備えて後継者を育成するか,あるいは銀行等の取引先や親しい関係者等から迎え入れるかを選択しなければならない.第三に,医療機関は一般に中小規模でポストも限られており,その中でキャリアパスを用意する必要がある.こうした枠組みの中で何が可能かを本特集で取り上げた.
まず,慶應義塾大学院経営管理科の大藪毅氏は,企業では組織の長期的利益に貢献するコア人材と,それ以外の周辺人材に分けるようになったが,病院では有資格者のほとんどはコア人材にならないことの問題点を解説している.これを受けて,筆者は病院の事務職もコアと周辺に分かれ,コアの人材として内部から養成する場合と,外部から登用する場合の功罪,および研修の役割を分析した.
まず,慶應義塾大学院経営管理科の大藪毅氏は,企業では組織の長期的利益に貢献するコア人材と,それ以外の周辺人材に分けるようになったが,病院では有資格者のほとんどはコア人材にならないことの問題点を解説している.これを受けて,筆者は病院の事務職もコアと周辺に分かれ,コアの人材として内部から養成する場合と,外部から登用する場合の功罪,および研修の役割を分析した.
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