病院67巻3号

2008年03月発行

連載 病院管理フォーラム ■エクセレント・ホスピタルの条件を探る・3

点と点をつなぐ―バージニア・メイソン医療センターの経営革新

著者： 川上智子¹

所属機関： ¹関西大学商学部

ページ範囲：P.264 - P.267

　アメリカ合衆国ワシントン州シアトル市にあるバージニア・メイソン医療センター（VMMC : Virginia Mason Medical Center）．この病院では，2001年からトヨタ生産方式（TPS）を取り入れた経営革新が進んでいる．その成功の鍵は，トップ・マネジメントのリーダーシップとカイゼン推進オフィスによる制度化にあった．

　連載3回目の今回は，医療の分野でTPSの導入に成功し，単に製造業からのマネジメント手法の移植にとどまらず，独自の発展を遂げつつある同病院のケースを紹介する．

参考文献

1）Bohmer RM, Ferlins EM : Virginia Mason Medical Center. Harvard Business School Case #9-606-044, 2006

2）Rona JM : 97.1 percent perfect : healthcare leadership's pinto. J Healthc Manag 50（2） : 87-93, 2005

3）2006年4月19日，VMMCにて同女史にインタビュー取材した内容に基づく

4）大野耐一：トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして．ダイヤモンド社，1978

5）Spear SJ : Fixing Health Care from the Inside, Today, Harvard Business Review 83（9） : 78-91, 2005

6）2006年10月26日，VMMCにて同氏にインタビュー取材した内容に基づく

7）2006年10月26日，VMMCにて同女史にインタビュー取材した内容に基づく