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連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・24
文献概要
透析者は年1万人ペースで増加しており,透析技術の進歩により長期生存も可能になった.しかし,透析のための頻回の通院や食事・水分制限による日常生活の制約,高齢化・合併症の増加による介護の問題など,抱えている生活課題は決して軽減されてはいない.このような背景を踏まえて,医療ソーシャルワーカー(以下,MSW)は長期にわたる透析者との関わりをベースに,透析者に寄り添い共鳴しあう関係を築いて,彼らを心理社会的側面から支えていかなければならない.また,頻繁に改正される社会保障制度の動向に注意し,日々の援助だけでなく,透析者全体の影響も考慮し,広く環境への働きかけもますます重要になっている.
参考文献
1)藤田譲:教育病院におけるMSWの役割.臨牀透析21(10):1512-1513,2005
2)医療アクセス権プロジェクト:生活透析百景Ⅲ 要介護透析者の通院介護サービスに代表される医療アクセス権に関する調査活動報告書,2004
3)社団法人日本透析医学会統計調査委員会:わが国における慢性透析療法の現況(2006年12月31日現在),2007
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