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連載 職場のメンタルヘルス・14
不信時代における医療事故とキャリア
著者: 武藤清栄1 村上章子1
所属機関: 1東京メンタルヘルス・アカデミー
ページ範囲:P.443 - P.447
文献購入ページに移動今日の病院の医師や看護師の不足や偏在,過重労働,医療事故,サービスへの不満,クレーム,人間関係のトラブルといった状況の中で,患者や家族だけではなく世間の医療に対する不信感も増大してきたように思う.またそうした状況の中で,逆に医師や看護師のストレスも高まっている.厚生労働省の調査では,働く人たちの約6割が職業生活についてイライラや強い不安,抑うつ感などストレスを感じているという報告がある.その結果,離職したり,仕事の適性について悩んだりする人も多い.しかし医療の現場で最も深刻な事態は,ミスやエラーをした時である.場合によっては,その出来事が医師や看護師のその後の人生にひどく影響を与えることがある.
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