文献詳細
文献概要
特集 人材不足をどう打開するか
介護労働者を取り巻く状況とその対応
著者: 鈴木康裕1
所属機関: 1厚生労働省老健局老人保健課
ページ範囲:P.499 - P.503
文献購入ページに移動高齢化が急速に進展する中,国民の安心を支える介護・福祉サービスの安定的な供給を可能とするためには,介護労働者の確保策を推進することが極めて重要な課題である.こうした中,介護労働者を取り巻く状況については,賃金水準の低さ,離職率の高さ,人材確保の困難さといった,厳しい指摘がなされている.
厚生労働省においては,介護サービス事業の安定的かつ効率的な経営と,質の高い介護労働者の確保・育成が不可欠であるとの認識の下,平成19年10月,社会保障審議会介護給付費分科会にワーキングチームを設置し,事業所団体・労働者団体等からヒアリングを行い,介護サービス事業の経営の効率化と,将来を担う中核的な介護労働者の育成,定着率の向上を図るために必要な対応について報告(以下,ワーキングチーム報告)1)を取りまとめていただいた.ワーキングチーム報告においては,介護労働者や介護事業者を取り巻く状況を,次のとおり整理している.
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